日本のコーポラティブハウス、これで良いの?②

その2.

~~以下の原稿は先だって、ある業界誌(NPOコーポラティブハウス全国推進協議会発行:コーポラティブハウジング)より原稿依頼を受けて記載した内容の抜粋です。

読者としては、コーポラティブハウスに関る人々が中心であることから、事業者に宛てたコメントです~~

2.       コーポラ“らしい”とは?

どのような業種、職種でも誠実に相手の事を考えて行う仕事は素晴らしい、と私は常に考えている。もちろん上手、下手、器用、不器用など仕事にはランク付けされたり、評価されたりするが、一生懸命行い、本人も誇りと納得感を持っていれば、素晴らしい。

同様に、施主と設計が真剣に考えて納得して住んでいる住宅は素晴らしい。

コーポラについて、この物件がこの点で素晴らしかった、というものもあるが、何だか既に住まい手に渡った物件をたかだか企画した分際で論評するのが僭越に感じられるようになった。

勿論、仕事としてプロモーション上は話題性のあるコーポラを引き合いにし戦略的にアピールする。ただ、今回はそのような原稿を書く場面ではない。

 

稀に、メディアから取材を受けると「コーポラらしい企画を教えてください」「これまでに印象に残っているものは」という質問が常套であり、確かに記事にする上で平凡では意味が無い。きちんと応じているつもりだ。ただ本心としては、「住んでいる人が良いと思っているものは全て素晴らしい」、ということになる。

石川修詞・・・その3に続く

 

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