年の瀬である。
オフィスの机を整理すると、あっという間に段ポール2箱分くらいの不要な書類がたまる。毎年の事ではあるが、昔から何かを整理していると、色々な事を思い出してなつかしくなり、手が止まる癖がある。よく周りからは「早くやれ」とせかされる。
今年の捨てていく書類や資料を眺めていて、確かに今年はラジカルだったなぁ、と思った。
コーポラティブハウスの候補地は定期的に探しているので、分譲マンションなどでは小さめの中途半端なサイズの売り地情報が良く集まる。これらの情報の多くは年末に廃棄される。今年の前半までは「うそだろう!」と思うほど高い値段の土地が多かった。
徐々に、割高感が薄れて今は随分と落ち着いている。安くなったというより元に戻ったというのが私の感覚である。
不動産市況も景気や物価動向に影響されるので常に一定ではないが、私が企画しているコーポラティブハウスの取得価格はあまりブレていないと思う。相 場から鑑みると比較的割安だと思っている。これは、企画をする上での大きなポリシーだ。もちろん安かろう悪かろうではない。(この秘訣はいずれ別に記載し ます。)
以前も書いたが、自ら住む住宅は投機の対象ではない。しかし、買い換えるときに安くなってしまっては足かせになるので低価格で取得することは安心につながる。
よく、家の「買い時」について聞かれる。単なる物価だけでの話しであれば、
「底で買って、高値のピークで売る」ということをいう方もいるが、そんなタイミングをつかんで、且つ希望するエリアや条件で買って、売るなんて事は殆どの人ができない。
あまり損得だけにこだわって、価格ばかり考えていると家を持って家族と幸せに暮らすタイミングを逃してしまう。
経済的にも、条件的にも100%満足できるものなどないのだから、あまり欲張らない寛容さが肝要だと思う。
そういう私は、不満だらけの狭い家で(割と)幸せに暮らしている(つもりだ)。(本当は早く買い換えたい・・・)