コーポラティブハウスは、住宅を取得しようとする人々が集まり、愛着をもって住むことのできる集合住宅を協同して建てようという住まいづくりの一つの方法です。 住まい手が、計画当初から参加する事によって、 「自由な設計ができる」 「質に応じた納得の価格で取得できる」 「住民どうしの良好なコミュニティー形成が期待できる」 などのメリットをもっています。
コーポラティブ住宅の歴史は古く、18世紀後半のイギリスで発生した、当時の共済組合のしくみを労働者の住宅取得に応用した「建築組合」が始まりといわれていて、その後ヨーロッパ大陸やアメリカ大陸などに伝わり、各国の事情にあったやり方で発展しています。 日本でのコーポラティブ住宅の歴史はおおよそ30年で、既に約7,500戸を超える供給実績がありますが集合住宅全体に占める割合からすると僅かです。
かつては、「住民主導型」といわれる、先に人が集まり、それから土地を探し、何度も議論を重ねながら計画を進めていく方法が主流でしたが、最近では「コーディネーター(企画者)主導型」といわれる、企画者が予め敷地、建物を計画した上で参加者を募集するものが増えてきました。専門家によって予め計画されることが事業の安定性をもたらしています。